アッサラーム アライクム

7月23日は43回目のルネッサンス・デーでした。1970年の同日、現国王が王位に即位された日です。実はこの日が祝日になったのは数年前からで、それまでは公の祝日ではありませんでした。オマーンのナショナル・デーとされている11月18日は、カブース国王のお誕生日でもあります。その日は国全体でお祝いムードなのですが、ルネッサンス・デーは又それとは違った趣です。

そんな今年のルネッサンス・デーの夜は、偶然にもラマダーン中日と重なり、子供たちが楽しみにしているカランコショウ(カタカナ表記は保障なしです・苦笑)という伝統的な習慣の日です。仮装はしませんが、ちょうどハロウィンのように、子供たちが近所の家々を回ってお菓子などをもらい歩きます。湾岸国ではオマーン以外でも、こういった習慣があるようですが、国によって呼び名が違うようです。。

カランコショウで家を回る際には、石と石をカチカチ叩いて音を出したり、太鼓のような鳴り物を使う子供もいます。そしてお決まりのフレーズを口ずさみながら回ります。迎え入れる家の方でも事前にお菓子などを用意しておきます。時には小額のお金を与える家もあります。そして子供たちは袋いっぱいのお菓子を持って家に戻るわけです。

そんなカランコショウも終わると、ラマダーンも折り返しです。ラマダーンというのは言わずと知れた断食月でありますが、クルアーンが最初に啓示された聖なる月でもあります。この月の礼拝や善行などは普段よりも尊いものされ、ラマダーン最後の10日間は更に善行に励むことが良いとされています。

今年のラマダーンは7,8月をまたぎ、オマーンの暑い夏を断食で過ごさなければいけません。暑いから大変でしょ?と言われますが、今年は日本の方が酷暑なのでは???日本で39度を記録した地域のニュースにビックリしてしまいました。ここ2ヶ月くらい青く晴れ渡るような青空の日が少なく、マスカットは薄曇りの日が多いです。6月あたりは湿度が高く体力消耗しやすかったのですが、7月に入ると湿度も収まり気温も去年のようには上がらず、ラマダーンもとても過ごしやすく感じます。アッラーのご加護なのかもしれません。

それではまた・・・
マアッサラーマ