<2022/6/11> 東京大学中東地域研究センターが「駒場中東セミナー」を開催

　「駒場中東セミナー」は、連続６回のセミナーを予定しています。

　第１回のセミナーが６月１１日（土）開催され、当協会の理事でありアジア経済研究所ジェトロ名誉研究員である福田安志講師が「アラブの海洋国家オマーンとその歴史ー国家と人々ー」の演題で講演されました。

　オマーン・スルタン国について、イスラムの国であるとともにその地理的位置の故に海洋活動を通じ繁栄、発展した歴史と文化を持つ「アラブの海洋国家」に焦点をあてて説明されました。

◎　講演の目次は次の通りです。

　　　　　　・参考文献の紹介
　　　　　　・オマーンと海、海洋活動・・理解のために
　　　　　　　　オマーンの地理的位置
　　　　　　　　モンスーン、海洋交易ルート、帆船
　　　　　　　　（マスカト）
　　　　　　・オマーンとインド洋・・９－１８世紀
　　　　　　・海洋帝国、インド人、スワヒリ世界

　日本とオマーンは、海洋国家として繁栄し、歴史、文化に共有するところが多くあります。福田講師の講演は、アラブ湾岸のイスラム諸国との友好親善に取り組むうえで示唆に富む極めて有意義なものでした。

　協会は、東京大学スルタン・カブース・グロバル中東研究寄付講座の鈴木特任准教授の企画とご尽力に感謝申し上げ、協会会員とともにイスラム社会の歴史と文化の理解を深めながらオマーンとの友好親善に努めて参ります。