FROM オマーン♪
2015年12月9日UP
オマーンからの手紙 Vol.6
アッサラーム アライクム アルイード アルワタニー
2015年11月18日、オマーンは45回目のナショナルデーを迎えました。1年前のナショナルデーはカブース国王がドイツで病気療養中だったため、国王不在のナショナルデーでした。今年はカブース国王と共に45回目のナショナルデーを迎えることが出来、国民のみならずオマーン在住者も喜び多い祝日になりました。去年夏から今年春にかけての長期に亘る療養後の心配もありましたが、当日のミリタリーパレードではカブース国王のお元気な姿を見る事ができ、多くの人が安堵された事でしょう。
ナショナルデーといえば、主要道路のイルミネーションも楽しみの1つです。今年は45周年という事もあり、大掛かりな飾りつけで夜の街は華やかに彩られています。地域によってイルミネーションのデザインが違うので、夜のドライブに繰り出す人たちも多く見られます。各家庭でもオマーンの国旗を飾ったり、赤、緑、白の布を使って飾ったり、向かいの家との間に飾りつけをしたりする家もあります。
ナショナルデーには記念グッズも販売されますが、今年はスルタン・カブース大学やオペラハウスなどで非売品のグッズが無料で配られました。オペラハウスは平日の午前中に有料で見学可能になっており、期間限定で見学者にはグッズが無料で配られました。
11月に入ると街行く車がナショナルデーデザインにペイントしたり、ステッカーを貼り付けていたり、リヤウインドウなどがカブース国王デザインになっていたり、オマーンの国旗をはためかせて走っており、そういった車を見るのも面白いのですが、それらを見かけると同時にカブース国王が国民に愛されている事がとても伝わってきます。
ナショナルデー当日はお休みにはならず、大抵は翌週の水曜日、木曜日がお休みとなり、週末を併せて4連休になることが多いのですが・・・今年はまさかの翌々週がお休みとなり12月2〜5日がナショナルデーホリデー4連休となります。その連休が終わると街のイルミネーションも片付けられ、街行く車も元の姿に戻ります。来年もカブース国王と共に46回目のナショナルデーを迎える事を楽しみにしています。
それではまた・・・マアッサラーマ
2013年12月20日UP
オマーンからの手紙 Vol.5
アッサラーム アライクム 日本は師走・・・年の瀬を感じる時期になりましたね。オマーンでローカルな生活をしていると、日本のような年末年始を感じることが殆どありません。インター校はそろそろお休みがスタートしますが、そうではないローカルな学校は年末年始も普通に学校があります。最近ではモールなどにクリスマスツリーも飾られ、クリスマスやグッズやお菓子などもスーパーで見かけます。知らなかった文化を『知る』というのもグローバルな社会で生きて行く子供たちには必要だと個人的には思います。
2013年も終わろうとしておりますが、オマーンでは11月5日にヒジュラ暦1435年を迎えたばかりです。日本のようなお正月イメージは全くなく、普通の週末のような5連休でした。しかしながら18日のナショナルデーに向けて、主要道路や商店街がイルミネーション等を飾り付けられていたので、浮き立つ気持ちも感じました。とりわけマトラスーク前の道は、夜になると光のトンネルのようでとても綺麗でした。
連休が終わって1週間ほどした頃には、青空が似合うオマーンの空も曇り、雨が降ったり止んだりの日が数日続きました。地域によっては雷を伴ったり、ヒョウが降ったりもして被害も出ました。雨に慣れない砂漠の国では、日本ではたいしたことのないような雨量でも命を落とす人がいるのも事実です。
お天気も心配されたナショナルデーでしたが、愚図ついたお天気もおさまっていました。11月に入ってからは街ゆく車が、カブース国王のフィルムを貼ったり、赤、白、緑のフラッグカラーでデコレートしたり、オマーンの国旗をはためかせて走っているのを見ました。国民がカブース国王を愛し、ナショナルデーを迎える喜びが表れていると思う風景でした。
毎年の事ながら18日のナショナルデー当日はお休みにはならず、翌週27日から4連休でした。18日は国民皆でナショナルデーをお祝いしましょう!ということから、当日はお休みにはなりません。18日をお休みにしてしまうと、海外へ出かけてしまう人もいますからね。
2014年早々には、オマーンと日本にとっての良いニュースが聞けそうな予感?両国の歴史に新しい1ページが加わりますように!!!
それではまた・・・マアッサラーマ
2013年7月29日UP
オマーンからの手紙 Vol.4
アッサラーム アライクム 7月23日は43回目のルネッサンス・デーでした。1970年の同日、現国王が王位に即位された日です。実はこの日が祝日になったのは数年前からで、それまでは公の祝日ではありませんでした。オマーンのナショナル・デーとされている11月18日は、カブース国王のお誕生日でもあります。その日は国全体でお祝いムードなのですが、ルネッサンス・デーは又それとは違った趣です。
そんな今年のルネッサンス・デーの夜は、偶然にもラマダーン中日と重なり、子供たちが楽しみにしているカランコショウ(カタカナ表記は保障なしです・苦笑)という伝統的な習慣の日です。仮装はしませんが、ちょうどハロウィンのように、子供たちが近所の家々を回ってお菓子などをもらい歩きます。湾岸国ではオマーン以外でも、こういった習慣があるようですが、国によって呼び名が違うようです。。
カランコショウで家を回る際には、石と石をカチカチ叩いて音を出したり、太鼓のような鳴り物を使う子供もいます。そしてお決まりのフレーズを口ずさみながら回ります。迎え入れる家の方でも事前にお菓子などを用意しておきます。時には小額のお金を与える家もあります。そして子供たちは袋いっぱいのお菓子を持って家に戻るわけです。
そんなカランコショウも終わると、ラマダーンも折り返しです。ラマダーンというのは言わずと知れた断食月でありますが、クルアーンが最初に啓示された聖なる月でもあります。この月の礼拝や善行などは普段よりも尊いものされ、ラマダーン最後の10日間は更に善行に励むことが良いとされています。
今年のラマダーンは7,8月をまたぎ、オマーンの暑い夏を断食で過ごさなければいけません。暑いから大変でしょ?と言われますが、今年は日本の方が酷暑なのでは???日本で39度を記録した地域のニュースにビックリしてしまいました。ここ2ヶ月くらい青く晴れ渡るような青空の日が少なく、マスカットは薄曇りの日が多いです。6月あたりは湿度が高く体力消耗しやすかったのですが、7月に入ると湿度も収まり気温も去年のようには上がらず、ラマダーンもとても過ごしやすく感じます。アッラーのご加護なのかもしれません。
それではまた・・・マアッサラーマ
2013年1月30日UP
オマーンからの手紙 Vol.3
アッサラーム アライクム 日本からはまだ大雪のニュースを聞きますが、オマーンでは1年の中でも1番過ごしやすい季節の後半戦を過ごしています。つい先日までは最高気温が20度程度の日もあり、気温が15度くらいになると「雪が降る〜!」と騒ぎ出す人も!15度じゃ雪は降りませんから〜!(笑)しかしながら、こんな時期には夜間などに冬支度さながらの格好をした子供(特に小さな子供)を見掛けたりもします。エスキモーの子供か?とツッコミたくなるくらいです。衣料品店では、本当にオマーンで売れるのか?と思うような防寒仕様の服が売っているんですよ。男性も寒い時には、普段は頭に巻くマサルを首に巻いてマフラー代わりにしたりする人もいます。それでも日中、日差しのある場所にいると汗ばむくらいで体感温度の差が昼と夜、屋内と屋外ではかなりあると思います。家の中でじっとしてると、日中でも冷えるので私は靴下を履いています!ここ最近は25度くらいで、これから徐々に気温も上がっていく予感!?
15度ではさすがに雪は降りませんが、オマーンでも雪が降る場所があります、砂漠イメージのオマーンで雪が降るなど信じられないかもしれませんが、オマーンの地形図を見ていただくと3000m級の山々があるのです。今シーズンもジャバル・シャムス(太陽の山)、ジャバル・アクダル(緑の山)で積雪が観測されました。オマーンのイメージが変わりましたか?知るほどに面白く興味深いのが、オマーンという国の魅力なのかもしれません。
こんなに過ごしやすい季節を楽しむ1つとして、マスカット・フェスティバルというイベントが毎年あり、今年も1月30日〜2月28日までいくつかの会場に分かれて開催されます。オマーンの文化習慣を紹介するもの、子供たちが楽しめるゲームやイベント、オマーンを含む色々な国の催しやお店があったりもします。ご興味のある方はマスカットフェスティバルのウェブサイトへどうぞ!
今年はマスカット中心部から離れた会場になっています。去年まではマスカット中心部の公園が会場の1つになっていたので、交通渋滞がハンパなくマスカットフェスティバルに行くわけでもないのに巻き込まれることが多くありました。そんな声を反映して(?)、今年は少し郊外の会場になったのかもしれません。こんな過ごしやすい季節でも、こういったイベントは午後から夜にかけてになります。そこがまたオマーンらしいのかも?しかしながら、この時期の夜は寒いです!日本の寒さの比ではありませんが、マスカット・フェスティバルに行く時は多少の防寒具が必要かも?
それではまた・・・マアッサラーマ
2012年11月19日UP
オマーンからの手紙 Vol.2
アッサラーム アライクム そして・・・新年明けましておめでとうございます!!!えっ!?まだ11月よ!と思われるかもしれませんが、ヒジュラ暦(イスラム暦)では2012年11月15日が1434年の始まりでした。1434年といえば西暦だと室町時代あたりでしょうか?(笑)ヒジュラ暦は、預言者ムハンマドがメッカからメディナに遷都した年をヒジュラ暦元年として始まりました。ヒジュラとは遷都の意味があります。イスラームでは1日の始まりは夜の0時からではなく日没後からになり、新年も正しくは11月14日の日没後から始まったことになります。普段は日本の皆さんが使っているカレンダーで生活をしているので、便宜上は11月15日ということになります。
暦の話になってしまったついでに・・・ヒジュラ暦は1年が355日ほどになります。お月様次第なので、日本の1年よりも11日ほど短くなります。オマーンでも普段は皆さんと同じカレンダーを使うことが多いですが、宗教的にはヒジュラ暦を使いますのでイスラミックな祝日は普通のカレンダー上では可動祝日となり(勿論、ヒジュラ暦では固定です)、毎年前倒しになります。オマーンの国としての祝日は固定祝日で、その1つでもある11月18日はオマーンのナショナルデーでした。そして、カブース国王のお誕生日でもあります。
11月に入ると主要道路などではナショナルデーの飾り付けが始まり、夜は明かりが灯されイルミネーションがとても綺麗です。国旗が飾られている区域もあり、青空にオマーンの国旗がはためく風景はとても素敵です。ナショナルデーは祝日であり、お祝いのセレモニーなどもありますが、学校や仕事もお休みにはなりません。お休みにすると国民が海外に出かけてしまうからです。ナショナルデーにはオマーン国内で、皆でお祝しましょう!との事のようです。その代わり、18日以降の週末にナショナルデーのお休みをつけて3〜4連休になるのが恒例になっています。今年は現在のところ、オフィシャル・アナウンスされていないので、ナショナルデーの連休がいつになるかはまだ分かりません。ナショナルデーの連休が終わると、街の飾りつけも取り外されます。
話は前後しますが・・・11月14日はオマーンと日本のサッカーの試合でしたね。残念ながらオマーンは負けてしまいましたが、とても良い試合だったと思います。スタジアムの一般席は立ち見が出るほど満員で、とても盛り上がっていました!オマーンはアウェイの試合を2試合残すのみとなりましたが、是非とも勝ち越して日本と共にオマーン初のワールドカップ出場を目指してもらいたいと願っています。
それではまた・・・マアッサラーマ
2012年6月18日UP
オマーンからの手紙 Vol.1
アッサラーム アライクム このウェブサイトにご訪問ありがとうございます。不定期にはなりますが、このウェブサイトを通して皆様にオマーンからの手紙をお送りしたいと思います。
オマーンは日本ではまだ知名度の低い国ですが、今年は国交樹立40周年の年でもあります。そんなオマーンですが・・・これがなかなか知るほどに日本との繋がりがある国でもあるのです。最近はサッカーの試合などで名前を知っていただくチャンスが多くなりました。ワールドカップでも過去2大会の予選が同じ組で、今大会は予選組が違っていたものの、結局はファイナルで戦う事になり6月3日には日本で試合が行われます。負けませんよ〜!!!(笑)
サッカーのみならず、昭和初期には当時の国王に接見した日本人もいますし、日本の血を受け継いだ王女さまもご健在、近頃ではアジアンビーチゲームがオマーンで開催され日本チームも参加しました。石油や液化ガスは勿論のこと、インゲン、デーツ、魚なども日本に輸出されています。砂漠の国で農産物とはイメージが湧かないかも知れませんが、湾岸諸国の中では農業が盛んな方です。(日本とは比べないでください・苦笑)漁獲量は湾岸諸国の中では1番で魚の種類も豊富です。日本の電化製品も出回っており、日本車も数多くオマーンの街を走っています。日本のアニメも多く放送されていて(これはオマーンチャンネルのみならずアラブ全体ですが)、日本のアニメも大人気です。アラビア語に吹き替えられている番組が殆どで、あなたの知ってるアニメキャラターもオマーンではしっかりアラビア語を話してますよ。(笑)そんなところからも日本や日本語に興味のある若者がいたりします。
今回は初めてのお手紙ということで、緊張と共になんだか上手く書けませんでしたが、これを読んで頂いて、ほんの少しでもオマーンという国を身近に感じてくれる方がいてくださったら嬉しいです。
それではまた・・・マアッサラーマ