一般社団法人
日本・オマーン協会
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事業報告 地球に海と陸地があるのは何故だろうか? 宇宙のチリとガスと氷がくっついて星が出現し、その原始惑星が10個ほど衝突合体して、46億年前に地球は誕生した(ウキペディアより)。地球の表面は、どろどろに溶けた熱いマントルが冷えて地殻となって固まり、地表を6キロから60キロの厚さで覆っている。その地殻を覆い尽くすほどの大量の海水が地球にはあるのに、なぜか陸地が生まれた。 海洋地殻は玄武岩からなり、大陸地殻は花崗岩からなる。大陸地殻の方がおよそ10%ほど軽い。この地球の地殻はひび割れた14枚のプレートに分かれており、地球の自転によってどろどろのマントルは動いているため、重い海洋地殻は少しずつ軽い大陸地殻の下に沈み込んでいく。このマントル活動によって、大陸地殻は地球表面を移動していく。 アラビア半島は6億年前に誕生した。10億年前に地殻の割れ目ができてマントルが噴き出して盛んな火山活動が起き、4億年かけてアフリカプレートにくっついたアラビアの陸地が生まれた。5,000万年前までアラビア半島はアフリカと陸続きであったが、その後のプレート移動によって、ユーラシアプレートと衝突した。もともとアフリカプレートは地球の南極近くにあったため、オマーンにも3億年前の氷河の跡がある。また、一億数千万年前に地殻の下からマントルが地表に露出して固まった枕状溶岩が見られる。3,000万年前にはプレート衝突により地殻が盛り上がって、オマーンに3,000b級のハジャール山脈が出現した。 今回の講座は、そんな地球の起源にも触れられる NHK-BSプレミアム 体感!グレートネイチャー「アラビア 神秘なる黄金の大地 〜オマーン〜」という90分番組を制作した松本正平ディレクターにお話を伺いました。 企画として「オマーン」を取り上げることをNHK に提案しOKを獲得したものの、松本正平ディレクターは、「さて困った」。テレビ映像として砂漠を撮影することほど難しい物はない。水も緑も無いからである。しかし、オマーンは「神秘なる黄金の大地」であった。地球誕生の歴史を物語る壮大な自然に満ち溢れていた。直径30bの穴を120bもロープで降りていくと中は東京ドーム3個分もある石灰岩の洞窟。フィヨルドのような入江やプレート衝突を物語る岩石の褶曲。世界中の地質学者たちが研究にやって来る地球の内部から飛び出したマントル、「かんらん岩」。砂漠には一角獣のモデルといわれるオリックス、ベドウィンの生活と井戸、直径15a長さ50センチもあるルディスト貝の化石の山…。 砂漠の国のオマーンは植物がほとんど育たない。そのため、南極に次いで「世界で最も隕石の見つかる国」でもある。隕石の持ち出しをオマーン政府は禁じている。しかし、隕石ハンターたちはやって来る。「中には一億円もする隕石が見つかる」そうである。 「番組に出てくる場所…洞窟は難しいかもしれないが…どの場所も観光客でも行くことができる場所。ぜひ行ってみてください。」との松本ディレクターの言葉もありましたが、たっぷりの素晴らしいオマーンの映像を見せていただき、 松本ディレクターも体験した日本以上の“おもてなし”にふれたり、たくさんの絶景を体験しに、オマーンへ行ってみたい!…と、その場にいたみんなが思うような…そんな講演でした。 9/14(水)19:00より、番組の短縮版
内容の細かいことは割愛させていただきましたので、ぜひ、番組をご覧になってください。 (文責:目魁 影老) |