第8回特別公開市民講座の開催

第8回特別公開市民講座は、コロナウイルスの感染拡大予防を考慮し規模を縮小し、3月4日、学士会館(14時~16時)で開催されました。
兼原前内閣官房副長官補兼国家安全保障局次長が「混迷する中東情勢と日本」をテーマに基調講演を行い、これを踏まえ、協会理事中西帝京大学教授と日経新聞佐藤元北京特派員がコメントした後、参加者との質疑懇談が行われました。

 

講演の概要と質疑応答は以下の通りです。

(基調講演の概要)

兼原講師は、中東地域について、イラン、イラク、シリアの情勢を中心に概観し、米国とイラン、米中の貿易をめぐる対立などを分析し、安全保障の視点をも踏まえ講演されました。
イランは、民兵組織やレバノンのヒズボラを利用し、イラク、シリアで勢力を拡張し、また、イエーメンでもホーシー派を支援している。 王朝国家の歴史を持ち、外交上手で、イランは米国の目を逸らせる巧みなメッセージを送っている。米国の軍事力は圧倒的なものであるが、予期せぬ展開への危険を孕んでいる。 注目される米国の大統領選挙について、興味ある分析が披露された。
ロシアの動向につて、プーチン大統領の現実主義の姿勢に注目し、また、中東におけるロシアは、東アジアにおけるASEANと中国との関係と見れば理解しやすい。
また、韓国、北朝鮮について、歴史文化の観点から、日本との関係にも触れながら分析されました。

(質疑応答)

基調講演を踏まえ、補足的に、中西教授から、最近の域内国の覇権をめぐる動向、佐藤元北京特派員から中東地域で友好的な関係の構築に努める中国の戦略について説明がありました参加者からは、米軍のアフガニスタンからの撤退、米イラン紛争の行方、米中の経済バランスの将来等について質問があり、意見の交換、懇談がなされた。

 

兼原講師に、世界を俯瞰して中東情勢と日本について講演いただきました。 中東地域で地域の安定と発展に重要な役割を果たしているオマーンとの友好の深化に努める上で示唆に富む講演であり、活動の糧として努力をして参ります。
(文責 協会事務局)